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大型の台風21号が近づいている。今日の昼頃に四国か紀伊半島に上陸するとのニュースだ。
今、私がいるのは岐阜だが、空は曇り空で、まだ雨は降っていない。お昼過ぎには大雨になるそうだが、今はまだ余裕がある。
https://www.sankei.com/west/photos/180904/wst1809040010-p1.html
今日は、学校はお休みして、昼過ぎに買い物に行こうと考えている。天気はまだ大丈夫だろうな。
今、自分が一番心配しているのは、石川県の実家の状態だ。台風がこのまま北上すると、石川県の能登半島を直撃する。実家のそばの川がまた氾濫して、被害を及ぼすのではないかという懸念だ。
自分がそこに住んでいれば、少々のダメージにはすぐに対応できる。しかし、今のように遠くにいては何もできない。親戚の人におねがいしても、隔靴掻痒で、やはり自分がそこにいなくてはいけない。
本拠地を実家に移して、岐阜の職場はアルバイトとして、週に2~3日ほど働くのはどうだろうかと考える。車ならば、高速道路の代金が往復で8,000円ほどだ。そしてガソリン代が3,000円ほどだ。アルバイトならば、交通費は増えて、給料は減るが、石川県に滞在する時間は増える。
特急「しらさぎ」で週に一回往復するとする。金沢から岐阜まで、片道で6,700円で往復は13,400円だ。さらにバス代とか地方鉄道のお金がかかるので、15,000円ほどだ。時間もこちらがかなりかかるが、鉄道利用はとにかく気安さだ。ハンドルを握らないで済むのは非常に助かる。この方法もありかもしれない。
今住んでいるアパートは、管理費と駐車場代を含めて6万円である。もう少し安くて駅に近いところはないかネットで調べてみる。
自分が見つけたワンルームマンションは、9畳のワンルームに風呂・トイレ付きで2,7万円だ。駐車場が月3万円。合計で3万円だ。このワンルームマンションに引っ越しをすると、年間で30万円ほど節約ができるかと試算する。
現在は家内と、このアパートに住んでいるが、ワンルームになると同居は難しいだろう。そのばあいは、家内は金沢の自宅に住む。私が週の半分はそこに住み、半分は岐阜のワンルームに住む。そうすれば、週に2~3回勤務が可能だ。そして、私は、月に2回ほど、能登半島の実家に行って管理する。できれば、一泊できればと思ったりもする。
しかし、結構、面倒くさい生活かとも思ってしまう。
自分は実家が次第に荒れてゆくのに危機感を感じているのである。父母が健在だったときは、落ち着いた、たたずまいの心を満たしてくれる実家が次第に朽ち果ててゆく。父母に対して申し訳なさを感じてしまう。こんな年になっても、まだ遠地でフラフラしている。そろそろ故郷に戻りたいのだ。
言ってみれば、自分は死に場所を求めていると言えるだろう。先祖達がなくなった実家で自分も最期を迎えたいという気持ちが強くなってきている。最期の数年間は実家の手入れをしながら、その日を迎えたいという気持ちなのだ。ゴミだらけの屋敷内ではなくて、整理整頓された部屋の清潔な布団の上で、庭の景色を眺めながら逝く、というのが自分の理想だ。