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白川郷はドイツの有名な建築家ブルーノ・タウトによって発見された。彼の有名な本『日本美の再発見』(岩波新書)は面白い。彼が飛騨から裏日本を旅した話は、その当時の日本の様子がうかがえて興味深い。彼は白川郷の美しさを発見したと言われているが、この本ではそのあたりは詳しく述べてはいない。別の本で白川郷の美しさを絶賛しているのではないか。
さて、その白川郷に行ってみる。自分は三回目の訪問だ。そのたびにたくさん写真を撮っている。タウトが訪問した時代、1930年代と比べるとこのあたり格段に交通の便がよくなって、そして小ぎれいになっている。タウトの随筆では、読んでいると旅館の俗悪さやトイレの匂いが漂ってきそうで、リアル過ぎる描写に困ってしまうが、21世紀の白川郷は清潔で、外国人観光客も満足できる姿に生まれ変わっている。
さて、東海北陸道の白川郷のインターでおりる。しばらく車で行くと、集落が見えてきた。白川郷に行くにはトンネルを抜けて、村営の駐車場に行かねばならない。駐車場に降りてゆくと、所々レストランがある。前回は、ここでレストランのスタッフがいて、声を掛けられた。村営の駐車場は1000円かかるが、ここで食事をすると駐車料金は無料で、好きなだけ停めていいとの条件だ。前回はそのレストランを利用したが、今回は食事を済ませていたので、村営の駐車場に直行した。
今でこそ、集落内は舗装されて、また買い物も便利になったが、昔は大変不便なところだったと思われる。大雪の中、家の中に閉じ込められて、長い陰鬱な冬の日を人々はどのように過ごしたのか。
とにかく、外国人の数が多いのには驚く。中国人、韓国人、台湾人、白人などで、半分近くは外国人観光客ではないかと思う。彼らはここで何を発見したのか。
用水路にコイやますが泳いでいる。外国人観光客、中国人?には珍しい光景のようで、一生懸命に写真を撮り、また魚と一緒に自撮りもしていた。
さて、白川郷だが、その意味を知るには、民家の中に入りその生き様を知ることが必要だ。今回は、和田家の中を見たいと思ったが、どこにあるか分からなくなった。そうこうするうちに雨が降ってきて、慌てて駐車場に戻った。次回はもう少し、予備知識を蓄えて白川郷の探検をしたい。