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白川郷を再訪する。今回は、和田家を中心に見ることにする。和田家は江戸時代に番所役人や庄屋を務め、苗字帯刀を許された名主であり、その建物は国指定重要文化財になっている。荻町合掌造りの集落の中で最大の規模と誇っている。
和田家は一階部分と二階部分を公開していて、午前の9時から午後の5時まで時間帯が公開する時間である。入場料は300円であり、入るときは靴を脱いで下駄箱に入れる。中は自由に写真を撮ってよい。
一階は昔風の作りである。昭和の30年代までは、日本の農家のほとんどがこのような作りだった。とても懐かしい感じがする。でも、何となく田舎独特の重苦しい雰囲気も残っている。横には囲炉裏がある。
自分の興味を引いたのは蚕である。一階の中央に箱がおいてあり、桑の葉があり、蚕が桑を食べていた。自分は生まれて始めて蚕を見たのである。白い細長い虫で、蚕は成虫となり、繭から出てくるとどんな昆虫になるのか。ほとんどの蚕は成虫になる前に茹でられて、成虫になるチャンスはないのであるが、とにかく蚕の食べる姿には興味を引かれた。
さて、2階に登る。階段は急である。二階は以前は大々的に蚕を飼っていたようだ。雇い人の人々もここに寝泊まりをしていたのではと推察する。釘などを使わずに縄だけでこの大きな柱を支えているのだ。
いろいろと訪問は興味深かった。最後に集落の典型的な建物を撮す。