○
岐阜公園内にある名和昆虫博物館は、二階建ての古風な建物にある博物館である。大正7年(1918年)に着工して翌年完成なので、いまからちょうど100年ほど前に立てられた。
場所は岐阜公園内にあって、歴史博物館の横にある。歴史博物館は現代風の大きな建物なので、比較すると昆虫博物館は地味な感じになってしまう。
アクセスはJR岐阜駅からバスで15分ほどであり、バス停「岐阜公園・歴史博物館前」で下車のこと。そこから2分ぐらいで到着である。開館時間は午前10時から午後5時までである。休館日は水曜日と木曜日であるので、気を付ける必要がある。なお、電話番号は 058-263-0038 である。車で行かれるときは、ナビにその番号を打ち込むとよい。基本的には、このあたり、駐車場は見つけやすい。
昆虫博物館のそばに、名和昆虫研究所と記念昆虫館とがある。研究所は、農作物や家屋の害虫の研究をするために、明治29年(1896年)に設立された。昆虫記念館は、明治39年(1906年)に着工であり、昆虫の標本の貯蔵庫として使われている。このように、博物館、研究所、記念昆虫館の3つの建物がある。
さて、昆虫博物館だが、入り口はやや古風である。看板の「昆虫」の古い字体が格好いい。この昆虫博物館だが、設立当初は、農作物害虫やシロアリなどの駆除のための啓蒙普及の場所として使われていたのだが、いまでは、自然観察としての昆虫博物館になった。
入り口からたくさんの昆虫の見本がならぶ。一階はチョウチョウ、二階はカブトムシの標本が多いように感じた。
上の写真は昆虫の擬態の姿を示している。捕食者から身を守るために、葉や枝に身体を似せている。昆虫たちの生きる知恵、工夫には感心してしまう。
館内は閑散としていて、私以外は家族連れが二組ほどいた。子どもが興味を示していたので、子どもの理科教育には絶好の場所かもしれない。
最近の博物館などは生きている昆虫を実際に観察するというスタイルが増えていると思う。この博物館は標本展示が主であるので、その意味では古い展示方法と言えるかもしれない。いずれにせよ、大正期の建物の雰囲気もあり、自分はこの建物訪問を楽しむことができた。
コメントを残す